採用ノウハウ

新卒・中途の採用ミスマッチを防止するには?採用ミスマッチの原因・対策方法

採用のミスマッチとは?採用ミスマッチの原因・対策方法【新卒・中途採用者の早期離職を防ぐ】 @2x

採用活動を実施している採用企業・採用担当者の中には「本当に必要な人材が、なかなか集まらない」「離職率が高いので、どうにか対策を取りたい」と思っている方も多いでしょう。

せっかく時間とお金をかけて決めた採用候補者だからこそ、求めるスキルが備わっている人材であって欲しいと思うはずです。

しかしさまざまな原因により、条件に合わない人材を採用してしまう「ミスマッチ」がよく起こっています。

今回は採用ミスマッチが起こってしまう原因や、その対策方法について解説します。

この記事を読んで、求める人材を確保するために必要なポイントを整理してみてください。

 

この記事でわかること

  • 採用におけるミスマッチとは
  • 採用のミスマッチによって生じる問題
  • 採用のミスマッチが起こる原因
  • 採用のミスマッチの対策方法

【新卒・中途】採用におけるミスマッチとは?

そもそもミスマッチは、「不釣り合いなこと」「不都合なこと」「組み合わせが合っていないこと」などの意味を持ちます。

採用におけるミスマッチとは、会社が求めている条件に合わない人を採用してしまうことです。

また採用候補者が、入社してから「思っていた仕事内容ではない」などとギャップを感じてしまうことも指します。

このような採用のミスマッチは、採用企業と採用候補者どちらの立場にとってもマイナスです。

 

転職者の約8割が入社後にギャップを感じている

実際に、転職経験者の約8割以上が「聞いていた情報と転職先企業の実態と違うと感じた」と回答しているようです。

この中で「良い意味で違った」と答えた人は77%、「悪い意味で違った」と答えた人は23%。

約4分の1の人が、転職を後悔している状況にあります。

具体的な内容として多かったのは、以下の3つです。

  • 風土・社風が悪かった
  • 昇給しにくい
  • 教育体制が整備されていない

またミスマッチが起こってしまった原因として多かったのは、

  • 入社前の情報収集不足
  • 急ぎの決断をした
  • 妥協(せざるを得なかった)

この3つでした。

転職活動を実施する上で情報収集を徹底することや焦って決断しないことが、いかに大切か実感しますよね。

 

引用:人事のミカタ 「入社後ギャップ撲滅作戦」

 

入社3年後に早期離職する割合

雇用流動化を背景に、新卒入社の3割は3年以内に辞める昨今、早期離職問題は企業にとって深刻な問題です。

新規学卒就職者の離職状況を公表します(令和2年度における新規学卒者の状況)|厚生労働省」によると、入社後3年以内の離職率は、「高卒」で4割、「大卒」で3割と30年以上も傾向に変化はありません。

産業別に見ると、大卒では「宿泊業・飲食サービス業」で5割、「生活関連サービス業・娯楽業」で4割、「教育・学習支援業」で4割と続いており、高卒でも比率に違いはあるものの、同様の傾向です。

 

よくある離職理由【新卒・中途採用担当者必見】

企業にとって、大きな損失となる早期離職。

離職防止には、離職理由をよく知ることが不可欠です。

特集 就労等に関する若者の意識|内閣府」によると、離職理由は「仕事が自分に合わなかったため」が4割と最上位で、次いで「人間関係がよくなかったため」と「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため」が2割強、「賃金がよくなかったため」が2割と続いています。

「仕事が過酷だった」「相談できずに孤立した」といった、乗り越えることが困難なことが早期離職の根本的な理由でしょう。

 

【新卒・中途】採用のミスマッチによって生じる問題

採用ミスマッチによって生じる、さまざまな問題点を4つ解説します。

採用のミスマッチによって生じる問題は以下の4つです。

【採用のミスマッチによって生じる問題】

  1. 入社後に採用候補者が職場環境に適応できない
  2. 採用コストが余計にかかる
  3. 入社後の育成に時間がかかる
  4. 採用者の早期離職につながる

順に解説していきます。

 

採用ミスマッチの問題1:入社後に採用候補者が職場環境に適応できない

採用ミスマッチが起こると、採用候補者は自分の実力を発揮できずにいるはずです。

  • これまで培ったスキルが全く活かせない
  • 社風が自分の働き方に合わない

など職場の環境になかなか適応できないと、早期離職にも繋がります。

 

採用ミスマッチの問題2:採用コストが余計にかかる

ミスマッチによって早期離職が増えると、本来必要のないコストがかかり採用企業は大きなダメージを受けます。

仮に、入社3ヵ月目に退職者が1名出てしまった場合の損失額を計算してみましょう。

  • 採用経費  62.5万円(採用単価や人事担当者の人件費)
  • 在籍費用  112.5万円(月収25万円+福利厚生などで計算)
  • 教育研修費 12.5万円(教育担当者の人件費など)

合計で、187.5万円という損失が出ている計算です。

離職者が増えるほど、企業は財務的に大きな負担を抱えることになります。

 

採用ミスマッチの問題3:入社後の育成に時間がかかる

ミスマッチが起こることで、育成に時間がかかることも考えられます。

「このスキルがある人材が欲しい」と思っていたのにそうでない人材を採用してしまったら、その分研修などの時間を増やす必要がありますよね。

また採用候補者が、「思っていた仕事ではなかった」と不満に感じてしまったら、やる気も出ずになかなか成長しないでしょう。

 

採用ミスマッチの問題4:採用者の早期離職につながる

採用ミスマッチによって、スキル不足や採用企業への不満が限度を超えてしまえば早期離職に繋がりかねません。

そうなればまた新たな人材を探すコストも必要となりますし、減った社員の仕事を他のメンバーで補う必要があります。

業務負担が増えることで、他の社員が離職する可能性も出てきます。

 

【新卒・中途】採用のミスマッチが起こる原因

どんな採用企業も、ミスマッチを起こさないように工夫しているはずですが、どうして起きてしまうのでしょうか。ここではミスマッチが起こってしまう原因について、解説します。

採用のミスマッチが起こる原因は以下のとおりです。

【採用のミスマッチが起こる原因】

  1. 自社で採用する人材要件を明確に定義していない
  2. 採用企業が開示している情報が少ない
  3. 採用候補者に入社後のメリットしか伝えていない
  4. 採用候補者自身について十分な情報を得ていない
  5. 入社確定後の採用候補者へのフォローが不足している

順に解説していきます。

採用ミスマッチの原因1:自社で採用する人材要件を明確に定義していない

求人情報には「必要な人材」という項目を載せているはずですが、これを明確に定義していない採用企業はミスマッチが起こりやすいです。

「楽しく働ける人」「コミュニケーションが取れる人」などは、誰にでも当てはまりそうな条件ですよね。

このようなおおまかな条件で提示すれば応募総数は増やせそうですが、その分本当に必要な人材は集まりにくくなります。

採用ミスマッチの原因2:採用企業が開示している情報が少ない

採用候補者は気になる求人を見つけると、その採用企業の情報を公式ホームページなどでリサーチします。

その情報や求人票の情報が少ないと、採用候補者は仕事内容をよく理解していないまま応募してしまうでしょう。

そして入社してから、「イメージとは違う仕事だった」と気づくのです。

採用ミスマッチの原因3:採用候補者に入社後のメリットしか伝えていない

面接やオファー面談において会社のネガティブな情報を伝えない場合も、ミスマッチを起こしやすいです。

例えば、

  • 残業がある
  • 昇給ペースが遅い

などです。

応募者を増やしたい気持ちで、採用企業の良い面ばかり強調してしまうことも多いでしょう。

しかし入社後にこのような情報を知ってしまうと、採用候補者は採用企業への不満だけでなく不信感も感じてしまうはずです。

 

採用ミスマッチの原因4:採用候補者自身について十分な情報を得ていない

採用候補者のことをよく理解していないまま採用してしまうと、ミスマッチに繋がります。担当者は多くの応募者の提出書類をまとめたり面接を実施したりする必要があり、かなりの労力を使います。

そのため十分な情報収集ができていないまま、内定を決めてしまうことがあるでしょう。

しかしこのような採用プロセスでは、求める人材は確保できません。

 

採用ミスマッチの原因5:入社確定後の採用候補者へのフォローが不足している

採用段階ではなく、そのあとのフォローや研修内容によってミスマッチに繋がることがあります。

例えば、

  • 研修が不十分
  • 先輩とコミュニケーションを取りにくい
  • 教育担当者がいない

などです。

入社時には採用企業にとって重要な人材だと感じていても、その後の教育を怠ることで必要なスキルアップを見込めない可能性があります。

 

採用のミスマッチ対策方法|入社前後のギャップを減らす

ミスマッチが起こることで、採用企業と採用候補者の双方にさまざまな不利益をもたらします。

ここではそんなミスマッチが起こらないためにできる対策方法を、4つご紹介します。

採用のミスマッチ対策方法は以下の4つです。

【採用のミスマッチ対策方法】

  • 採用候補者に入社のメリット・デメリットを伝える
  • 構造化面接を実施する
  • 入社確定後に採用候補者をフォローする
  • リファレンスチェックを実施する

順に解説していきます。

 

採用ミスマッチ対策方法1:採用候補者に入社のメリット・デメリットを伝える

求人票など採用候補者へ提供する情報は、メリットとデメリットの両方を伝えましょう。

これを「RJP(Realistic Job Preview)」といい、「現実的な仕事情報の事前開示」という意味を持ちます。

まずは入社するメリットや採用企業の魅力などを伝え、同時に以下のようなデメリットがある場合は求人票に載せたり面接で話したりしておくべきです。

  • 採用企業が抱えている問題
  • 職員が不満に思っている点
  • こんな仕事内容が大変だ
  • 最初のうちはこんなところが大変だ など

採用候補者は、「悪いところのない企業は存在しない」と考えた上で転職活動をしているものです。

だからこそメリットとデメリットの両方を伝えた方が、採用企業としての信頼度アップに繋がります。

入社してから悪い点がみえてきたとしても、「事前に聞いていたことだな」と思えるので離職にも繋がりにくいでしょう。

 

採用ミスマッチ対策方法2:構造化面接を実施する

採用ミスマッチを減らすには、面接内容もかなり大切です。

とはいえ1人あたりの面接時間は短く、そのなかで全ての情報を把握するのは難しいでしょう。

そこでおすすめするのが、構造化面接の実施です。

構造化面接とは、同じ職務に応募している採用候補者に対して同じ質問内容・評価基準で面接を実施することをいいます。

ミスマッチは、採用における判断基準が曖昧なことが原因でもあります。

必要な人材を明確にした構造化面接を実施すると、面接官が異なる場合でも一定の基準で選考することが可能です。

 

以下の記事では、構造化面接の概要や詳しい実施方法を解説しています。

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採用ミスマッチ対策方法3:入社確定後に採用候補者をフォローする

入社後のフォローを大切にすることでも、ミスマッチを防ぎ離職率を下げることができます。

積極的なコミュニケーションを取り、不安や不満がないかをこまめにヒアリングしましょう。

また未経験者には充実した研修を、経験者には早めに現場に立ってもらうなど、それぞれのスキルに合わせて進捗具合を変えることもおすすめです。

 

採用ミスマッチ対策方法4:リファレンスチェックを実施する

採用候補者の情報を正確に入手するために、第三者へ情報提供を求めるリファレンスチェックを実施するのも一つの方法です。

  • これまでの実績や仕事への向き合い方
  • コミュニケーション能力や人柄

などを確認することができます。

本人からの申告や書類だけでなく、客観的な情報も参考にすることでミスマッチを減らすことができます。

以下の記事では、リファレンスチェックのメリットや実施方法などを詳しく解説しています。

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採用ミスマッチ対策方法5:リファラル採用を導入する

リファラル採用とは、社員に自社にマッチした人材を紹介してもらう採用手法のことです。

採用企業をよく知る社員からの紹介のため、企業文化や社風、働き方にマッチした人材が集まりやすいでしょう。

候補者は、紹介社員から十分に採用企業の情報を得ることができるため、リファラル採用は採用ミスマッチ防止に極めて有効な施策といえます。

こちらの記事では、リファラル採用のメリットや実施方法について詳しく解説しています。

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【新卒 中途】採用ミスマッチを防ぐために入社後に対策すべきこと

採用ミスマッチ防止に不可欠な入社後のオンボーディング。

ここでは、オンボーディングとして実施すべき入社後の対策を説明します。

【入社後の対策】

  • 入社後の対策1:オリエンテーションや研修の実施
  • 入社後の対策2:メンター制度を導入
  • 入社後の対策3:上司との目標設定や定期的な1on1面談

順に解説していきます。

 

入社後の対策1:オリエンテーションや研修の実施

入口として重要な、入社直後のオリエンテーションや研修。

企業概要のほか、企業文化、企業独自のルールなどのオリエンテーションや研修をすることで、新人の早期戦力化が期待できます。新人が早く馴染むよう、早期に実施することが重要です。

とくに、企業文化をよく知ることで、新人の帰属意識を高めることが可能です。

 

入社後の対策2:メンター制度を導入

離職理由に多い職場での孤立。相談できる人がおらずに、悩んで辞めてしまうことも多くあります。

メンタル面や仕事面の悩みについて新人をサポートする「メンター制度」を導入することで、新人の早期離職防止に大きな効果が期待できます。

相談役となるメンターは、主に年齢が近い先輩社員が担うことが一般的です。

 

入社後の対策3:上司との目標設定や定期的な1on1面談

部下の成長には欠かすことのできない、上司との育成面談。

目標管理制度における面談のほか、近年では短い時間で多頻度に実施する1on1が注目されています。

悩みや課題に寄り添いながらコミュニケーションをとる1on1で、部下の成長を促進させます。

密に1on1などを定期的に実施することで、早期離職防止に役立てることができるでしょう。

採用・仕事のミスマッチの原因や対処法についてもっと学びたいという方は以下の記事をご覧ください。皆様の採用・仕事のミスマッチに関する悩みが解決するはずです。

 

【新卒・中途】採用ミスマッチの原因と採用企業が実施すべき対策方法まとめ

本記事では、採用ミスマッチの原因や対処法などを解説しました。

採用のミスマッチは採用担当者が抱える悩みですが、事前に原因や防止方法を知っておくことでミスマッチを減らすことも可能ですので、ぜひ本記事を参考にしてください。

最後に、採用ミスマッチの原因や対処法をまとめます。

【採用ミスマッチの原因・対策方法】

  • 人材要件の不明確さや入社不足が採用ミスマッチに繋がりやすい
  • 採用ミスマッチを防ぐには人材要件の定義が重要
  • リファレンスチェックは第三者目線で採用ミスマッチ防止が可能

また、弊社では採用ミスマッチの原因や対処法をまとめた資料もご用意しております。

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

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  • この記事を書いた人

『Parame Magazine』編集部

株式会社Parame『Parame Magazine』編集部。多くの企業の採用支援や副業マッチングサービス運営の経験をもとに、人事・採用領域に携わる皆様のお役に立てるメディア・情報発信をしていきます。

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